Jリーグ公式サイトのレポート: www.jleague.jp/sp/match/j2/2018/022510/recap/
J1復帰へのシーズン第1戦を勝利で飾ることができました。僕はライブではなく、主にツイッターで様々な感想を見た後の火曜日にDAZN観戦しました。
メンバーは、GKムラーリャ☆、DFは右から川口、広瀬☆、ジュフン、安田☆、ボランチは磯村と坂井☆、右サイド加藤に左サイド端山、FWが小川と河田。守備的なポジションを中心に4人の新加入選手が先発メンバーに入りました。
多くの方々の感想通り、守備は昨シーズンに比べて大幅に整備されていましたね。去年なら、1つのパスミスがあっという間にピンチとなり、1人かわされたらシュートに直結、そのシュートもあまりにも簡単に決まってしまい失点となるというパターンがとても多かったのですが、この試合では、何かミスが出ても必ず近くにカバーする選手がいてピンチの芽を摘んでいたのが印象的でした。
もっとも、試合を通して見ると、枠内シュートを受けた数は讃岐よりも多かったのですが、元ブラジル代表のムラーリャの能力の高さと、素人の僕には具体的な部分を見ることはできませんでしたが、ディフェンスによるシュートコースの限定が効いていたのでしょう、枠内ではあってもGKがかわされていたシーンはなかったと思います。
反面、攻撃にはまだ課題がある様子でしたね。河田が前線で起点を作っても、それが活かされるシーンは少なかったと思います。唯一の得点は、交代で矢野が入ったことで讃岐に一瞬のエアポケットができ、讃岐のゴールキックを加藤が拾って矢野がつなぎ、既にダッシュしていた河田が独走して決めたというものでした。(DAZNの中継も少なからず気を抜いたと見えて、ゴールキックを蹴る瞬間は画面に出ませんでしたね。)
もちろん、こういう抜け目のなさは重要で、昨シーズンまでのアルビレックスには欠けていたものだと言えます。ですが、相手のミスには関係なく自分たちでボールを動かしてチャンスを作って決めたというものではないので、次はそういう得点を普通に決められるところを見せたいですね。
試合終了直前に投入されたターレス選手。その巨体と、いかにも身体が重そうな動き、それでもきちんと守備をしようとすると姿勢、実際に相手のセットプレーではボールを2度も跳ね返したところ、に目を奪われました。
最後のカウンターでターレスが相手のディフェンスをなぎ倒してボールを運び、最後は並走していた坂井にパスを出して坂井がシュートを外した、というシーンについて、自分でも決めに行けたのにパスを出したターレスはすごい、それを決められなかった坂井はひどい、という声をいくつも見ました。逆に、90分走り続けて消耗していたはずの坂井があそこに顔を出したことを褒めるべきだ、という声も見ました。僕はどちらかといえば後者の意見に賛成です。
ターレスのあのパスは、僕の目には、自分の足ではこれ以上前へ運べない、確率の低いロングシュートよりもパスを選ぶ、というものに見えました。それはつまり、状況判断ができるということ。ターレスについて、加入時には主に自己管理の出来なさについて悪い情報が飛び交っていました。しかし考えてみると、試合の中での行動についての悪い話題は出ていなかったように思います。
もちろん、あの重い身体はなるべく早く絞って普通にプレイできる状態に持って行って欲しいものですが、ひとたびそうなることができれば、大きな戦力になってくれるに違いないと思わせるに十分なプレイ振りだったと思います。身体が絞れるまでは今回のような出場を続けるのでしょう。そんな中でもあわよくばゴールを決めてくれれば、もっとみんなのハートを掴むことができるし、フィジカルトレーニングにもより身が入るのではないかな。頑張って欲しいです。